人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おっぱい


by further_f
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

がくと鬱物語



今日は、先に謝罪の意を示そうと思います。



もしこのブログを読んでいただいている方の中に、鬱及び鬱気味の方がいらっしゃいましたら、心無い発言を御容赦いただきたいと思います。





僕が以前付き合っていた彼女は鬱でした。

僕の性格は、限りなく鬱とは正反対。

僕に鬱は無縁のものであります。



なので鬱の人の気持ちが分からないのです。



彼女とは、付き合う前から何度も遊んでいましたが、まるで鬱を感じさせませんでした。

しかし付き合った後、本人から鬱申告をされた時こう聞きました。



「鬱ってどういう風になるの?」

「1人で色々考え込んじゃって、でも考えたくなくて、頭の中がグチャグチャになる」

「何それ?バカなの?」

「バカじゃないもん・・・」



本気で悩んでいると感じた僕は



「わーったよ、鬱なんぞ俺と付き合ってるうちに治るだろ」

「そうだといいけど・・・」

「うるせーな、俺が治るって言ったら治るんだよ」

「うん、ありがと」



全く根拠も無く勘違いなのだが、正直自信があった。

鬱なんぞ楽しい日々を過ごしていれば治ると思っていた。



しかしそれが大きな間違いでした。



僕は付き合ったからと言って、しょっちゅう会う訳でも無い。

なんせ仕事が不規則だし、彼女とベタベタするタイプでも無い。

自分から連絡する事もほとんど無いし、会いたければ相手から連絡してくるだろと思っていた。





鬱は内に内に溜め込んでいって、1人で悩みまくるらしい。





僕から連絡が無い事に悩みまくって、彼女はリストカットをした。



当然叱った。

僕なりの愛情を込めて叱ったつもりだったが、叱られた事にまた悩み第2回目のリストカット。



叱るとカットするなら、優しくしてみる。

すると僕に優しくされて、自分の不甲斐なさに悩み第3回目のリストカット。



どうすりゃいいのか分からないので放置。

放置された事に悩みカット。



僕が呆れると、愛想を尽かされたと思い込みカット。








何をしてもカット。



とにかくカット。



カットカット。





カカカカッカカカカカッカッカカカカカカッカッカカカカカカカッ






何回もカットしてるんでこう呼びましょうかね。













リストカッツ。



カットじゃなくカッツ。



複数形で。







鬱をナメていたのは僕の浅はかさだった。



電話で話しても、下手な事を言えない。

だからと言って黙ってるのもダメ。

当然電話もギクシャクしてしまう。



ここはひとつ、僕なりのギャグで和ませないといけない。


























































「カッツ石松みたいだね♪」


































































その日の夜、彼女はカッツした。











本来ならば、もっと鬱を病気として理解し接してあげなければならないのだろう。








そんな彼女と2人でデートに行きました。



彼女の誕生日が近かったので、僕は一緒にプレゼントを買いに行った。

プレゼントを買うと、アンケートに記入して欲しいと言われた。



「女物の店だし、お前書いとけ」



彼女が書いていると、自分の職業欄でボールペンが止まった。



「何悩んでんの?」

「私、職業なんて書けばいいんだろう…」

「プー子ちゃんだろが」

「恥ずかしいよ、プーだなんて…」

「いいじゃん、プーさん可愛いじゃねえか」

「なんて書こう…」

「会社員でいいじゃねーかよ」

「だってそれだと嘘になっちゃう…」



この様なもの、都合の悪い事を書く必要はない。



いちいち悩む事でもないが、なにせ相手は鬱。

本人が嘘を書きたくないと言っているし、無職と書くのも恥ずかしいらしい。



どうすればいいのだろう。

僕まで悩んでしまう。



そこで僕はある職業を思いついた。



「お前、職業あるじゃんか」

「何?」

「……………」

「何よ?早く言ってよ」


















































「カットモデル・・・」



























































その日の夜、彼女はカットした。











僕もいい加減慣れてしまい



「よっ!今日もカットモデルだねっ!」



慣れって本当に恐ろしいです。







その後、僕と別れてからはカットすることが無くなったそうです。
by further_f | 2011-04-25 09:06 | がく