トラブル
2011年 05月 03日
ROHANでのトラブルでは御座いません。
少し前のお話ですが、仕事でのトラブルです。
どんな仕事をしていても、トラブルはつきものです。
自分が引き起こしたワケでも無く、トラブルに巻き込まれてしまった場合、皆さんならどうするのでしょう?
僕は至って冷静に対処します。
どうすればトラブルの原因となった事柄を、上手に処理できるか。
トラブルを引き起こした人を責めるより先に、どうすれば被害が最小限に収まるか考えます。
今回は、そんな冷静沈着でCOOLでナイスガイでチェリーボーイな僕が、取り乱してしまったトラブルをご紹介します。
僕が父親の会社で仕事を手伝っている時、時々手形を扱っていました。
ここで全然分からない人の為に、手形について簡単に説明。
【約束手形】
手形を渡した人(振出人)は、手形を渡された人(受取人)に対して、支払期日が来たら、約束手形に記載された額面の金額を支払う義務が発生するもの。
振出人は支払期日に金銭を用意出来ないと、俗に言う不渡りという事になり、金融機関との取引停止、さらには倒産という事になる。
手形を受け取った人は、他の人に譲る事もできます。
他の人に譲る場合、手形の裏に自分の事を記載し譲渡します。
これを裏書譲渡と言います。
表に書かれている振出人が、支払う金銭を用意出来なかった場合、手形法に定められた通り、裏書をした人が支払う義務が発生します。
例えば
A(振出人)→B(受取後裏書譲渡)→C(受取人)
の場合、Aが支払期日に金銭を用意出来なかった時は、BがCに対して支払う義務が発生します。
漫画やテレビで出てくる小切手とは少し違いますが、似たようなものです。
額面が200万円と記載されていた場合、紙切れ1枚が現金200万円と同じになるのです。
そんな200万円の紙切れを、僕は会社の机の上に置いていました。
仕事場に、友人と小学生の友人の息子が遊びに来た。
友人とくらだない話で盛り上がっていると、友人の息子が机の手形に何やら落書きをしているではないか。
「ダメだよ!それに落書きしちゃ!」
急いで取り上げるが、時既に遅し。
裏書欄には
氏名:アンパンマン
僕はこの手形を、アンパンマンさんから裏書譲渡された事になった。
この手形の振出人が金銭を用意できなかった場合、アンパンマンさんに支払請求をしなくてはいけない。
まだ自分の父親の名前を書いてくれたほうが助かる。
何でよりによってアンパンマンなんだ。
そうだ♪
恐れないでみーんなの為に♪
200万円が・・・
焦った僕の脳裏には
『やなせたかし氏や戸田恵子さんが裏書人になってくれないかなぁ』
という現実味の無い解決方法がよぎる。
イヤイヤ、間違いなく裏書人はアンパンマン。
有価証券偽造の罪に問われそうなヒーローだ。
手形に落書きなんていう危険なマネをする人は、残念ながら僕の知り合いでは居ないので、どう対処していいのか分からなくなった。
問題ないだろうとは思うが、なにせ前例の無い事なので不安が募る。
銀行に電話して聞こうと思ったが、不幸な事に業務終了時間をとっくに過ぎている。
大丈夫と分かるまでは安心出来ない。
ちょっとパニックになった僕は、助けを求めようと、風呂嫌いのヒデ君に電話してこう叫んだ。
「バイキンマン助けてー!」
「ちゃんと風呂入ってるんですけど」
やはり悪役、クソの役にも立たない奴だ。
バイキンマンでは役に立たない事が分かった僕は、助けを求めようと、いつもアソコの毛のお手入れに余念がない姉に電話してこう叫んだ。
「パイパンマンたすけてー!」
「パイパンじゃねーよ」
姉も僕を救えない事が分かった僕は、最後の手段とばかりに、女性にモテモテのトモアキ君(ROHANキャラ名:オマー・ホワイト)に電話をして助けを求めた。
「リンキンマンたすけてー!」
「あの女、マジで強烈なの持ってましたよ・・・」
手形は無事振出しされました。
by further_f
| 2011-05-03 04:49
| がく