2011年 04月 11日 ( 1 )

万引きと昭和最後の武士


またROHANと関係ないお話です。





万引き。


こんな事、声に出して自分から言うものではありませんが、やった事のある人も多いでしょう。


ROHAN民の方にもいらっしゃると思います。





中学生の時、スリルを味わう為に小物を万引きをした等、たいして罪の意識無くやっていた人も多いでしょう。


仲間内で流行る、一種の流行り病みたいな感覚も否めないです。


しかし、万引きは立派な犯罪です。


絶対にしてはいけません。





僕の従兄弟のケン君も、中学生の時にこの流行り病に犯された時があります。





ケン君が中学生の頃、僕はケン君と一緒に下校中でした。


歩きながら、ケン君がディスカウントショップにて、ファミリーコンピュータのソフト「沙羅慢蛇亜」を20本万引きした事を聞きました。


更にケン君は盗んだゲームを友達に売りつけようと画策していました。





従兄弟とは言え、そんな悪事を見逃す訳にはいかない。





絶対に許せない。


この事をケン君のオフクロさんが知ったら、涙を流して悲しむだろう。





片親で一生懸命働き、ケン君を何不自由なく育ててくれたオフクロさんを悲しませるなんて、絶対に許せない。





僕の中に眠る正義の血が騒ぎはじめました。





僕は1度こうなると、なかなか鎮まりません。


そう、熱い男ガク。


僕の正義の血はマグマのように沸騰している。


この怒りのマグマを鎮めるには核が必要なくらいだ。





「おいケン、テメー何て事してんだ?お前のやってる事は犯罪だぞ!」


「半分あげるよ」

































僕の正義の血は、やっとの事で鎮まった。





ケン君と一緒に、部屋に隠してあるというゲームソフトを取りに行く。


部屋に入ると、ケン君の姉が鬼の形相で近づき、おもいっきりケン君の顔面を殴打した。








解説しよう。


ケン君の姉の握力は推定50キロ。


巨漢で体重推定85キロ。


殴るスピードは推定時速15キロ。





ここでマンガ家、板垣恵介氏の提唱する有名な計算式を当てはめてみよう。
(グラップラー刃牙より抜粋)





握力×体重×スピード=破壊力


50×85×15=63750





63750キロの破壊力がケン君を襲った事になる。





「ケン、これは何なのか説明しなさい」





そう言うケン君の姉は机の上にあるゲームソフトを指差した。


しかしケン君は、63750キロの破壊力の前に、虫の息で横たわっている。





そしてタイミング良く、ケン君のオフクロさんが帰って来ました。


そして事のいきさつを聞き





「アンタは何て事してくれたの!」





と怒鳴りつけ、ケン君をホウキでメッタ打ちにした。


するとタイミング良く、ケン君の兄が帰って来ました。


そして事のいきさつを聞かずに





「ケン!何やってんだ!」





と怒鳴りつけ、ケン君をタコ殴りにした。


これはただ単に、弟を虐待したかっただけに見えたが。











家族全員から愛のムチを貰う。


なんという家族愛だろう。


しかし、そんな微笑ましい家族愛とは裏腹に、ケン君が口をパクパクさせて僕に何かを訴えている。





「け…警察………」





どうやら警察に自首してまで助かりたいようだ。


この愚かな猿は、家族愛を虐待と勘違いして、警察に助けを求めている。





「け………」





確かに家族愛とはいえ、過度に愛を注ぎすぎると、ワガママに育ってしまう。













































というか、この場合そろそろ死んでしまう。





僕は、いきすぎた家族愛を止めようと、自らの危険をかえりみず、体を張ってケン君の兄を羽交い絞めにした。


自分の命を惜しまずに助けに入る僕の姿。





その姿はまさに、昭和最後の武士だった。




そして昭和最後の武士は、ケン君の兄の耳元で囁いた。


















「このゲーム、2人で売って折半にしようぜ」








昭和最後の武士は、47500円を手に入れた。
by further_f | 2011-04-11 10:40 | がく